開業届・青色申告のメリット|提出方法や期限も解説

雇われの身では拘束時間が長く収入にも限界があるため、近年ではフリーランスとして働く美容師も増えてきています。
フリーランスの美容師は個人事業主にあたるので、自分で開業届を提出したり青色申告をしたりする必要があります。

開業届や青色申告と聞くと、難しいのではと感じてしまいよく分からないままフリーランスとして活動している方もいるかもしれません。
しかし、開業届や青色申告にはフリーランスだからこそ得られるいくつかのメリットがあります。
こうしたメリットを知らないままではもったいないですよね。

今回の記事では、開業届や青色申告のメリットについて解説していきます。
独立を考えている美容師や、既にフリーランスとして働き始めている方はぜひ参考にしてみてください。

開業届とは

開業届は、税務署に対して個人事業主として事業を始めましたと報告するための書類です。
正式名称を、「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

事業を開始してから1か月以内に提出することになっていますが、提出しなかったからといって特に罰則のようなものはありません。

開業届のメリット

開業届は、先ほども述べたように提出しなかったからといって罰が与えられるようなものではありません。
しかし、提出することで得られるいくつかのメリットがあるので、基本的には開業したらすぐに提出することをオススメします。

開業届を出すことのメリットには次のようなものがあります。
①屋号を名乗れる
個人事業主として活動する際に、お店や事務所の名前として「屋号」を名乗ることがあります。
開業届を出すと、屋号付きの口座を作りやすくなったり、公に名乗ることができるようになったりします。

②青色申告ができるようになる
個人事業主は、年度末に確定申告を行わなくてはなりません。
この確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。
後者の青色申告をするには、「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があり、この申請書は開業届を出した後に提出することになっています。

つまり、開業届を出すと青色申告をできるようになります。
これがフリーランスで活動する美容師にとって大きなメリットになってくるのです。

青色申告とは

個人事業主は、年度末になると確定申告をする義務があります。
このときに開業届と申請書を出していると青色申告を選ぶことができます。

青色申告は、事前の届出が必要なうえに、複式簿記による記録や、貸借対照表、損益計算書の送付、帳簿の7年間の保管などが義務付けられています。
そのため、白色申告よりも多少手間が必要な確定申告の方法ではあります。
しかし実は、確定申告をする個人事業主にとって、白色申告よりも青色申告の方がかなりお得なのです。
少しの手間で、金銭面で大きなメリットを得られるため、青色申告で確定申告を行うことをオススメします。

では、青色申告は何故お得なのでしょうか。

青色申告のメリット

青色申告をすると、白色申告に比べてより税金を少なくすることができます。
この税金を少なくできることこそ青色申告のメリットなのです。

まず青色申告をすることによる最大の特典は、「青色申告特別控除」の存在です。
青色申告をした個人事業主は、基礎控除だけでなくこの特別控除も受けることができます。
青色申告特別控除は、最大で65万円にもなるのでかなり魅力的な仕組みですよね。

また他にも、「青色事業専従者給与」や赤字の繰り越しができるようになるといった特典も存在します。
青色事業専従者給与は、家族に従業員としての給料を支払っている場合に経費として計上できるようになります。
赤字についても、翌年以降に最大3年間繰り越せるようになります。

このように、青色申告を行うだけで税制上のさまざまな特典を得られるのです。
金銭的に大きなメリットがあるので、フリーランスの方は開業届を出して青色申告を行うべきというわけです。

開業届の提出方法

ここまでは、開業届の提出と青色申告を行うことによるメリットを紹介してきました。
そのため開業届を出す必要性もご理解いただけたことでしょう。

実際に開業届を提出するにはどうすれば良いのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、開業届の提出方法を解説していきたいと思います。

開業届の期限

個人事業主が開業届を提出するのは、開業した日から1か月以内とされています。
しかし、1か月を過ぎたからといって罰則があるわけではありません。
そのため、開業届の提出期限は一応開業から1か月ということになります。

ただ遅くなっても罰則がないとはいえ、早めに提出した方が良いのは言うまでもありません。
開業した方は、できるだけ早く提出しましょう。

開業届の書き方

開業届は、税務署や国税庁のホームページで得られるフォーマットに従って記入します。
そのため、特別な書き方の知識は必要ありません。
フォーマットの指示に従って、氏名や個人番号(マイナンバーのこと)、職業、生年月日、納税地などを記載しましょう。
このときに、屋号を決めている方は屋号の欄も記入しましょう。

開業届を書くとき、消費税の「課税事業者選択届出書」は「無」に〇をつけるようにしましょう。
ごく少数の例外を除いて、免税事業者を選択する方が有利です。
また、開業届を提出するからには青色申告のメリットを享受すべきです。
そのため、「青色申告承認申請書」の部分では「有」に〇をつけるように注意してください。

開業届の提出先

開業届を提出するのは、税務署に対してです。
自分の事業所などの所在地を管轄する税務署がどこなのかを調べて提出しましょう。
郵便などで提出することもできますが、書類の記入などに不安がある方は直接税務署を訪れてその場で相談や確認をしてから提出することをオススメします。

青色申告承認申請書の提出方法

開業届を出しただけでは、青色申告を行うことはできません。
「青色申告承認申請書」の提出方法も解説していきたいと思います。

青色申告の期限

青色申告承認申請書の提出期限は、青色申告を開始したい年の3月15日です。
ただし開業した日が1月16日よりも後の場合は、事業開始後2か月以内が提出期限になります。
期限を過ぎると、その年は青色申告をできなくなってしまいます。
税制上のメリットを享受するためにも、提出期限には気をつけましょう。

青色申告の書き方

青色申告承認申請書も開業届と同じく、記入はそれほど難しくありません。
記入事項は氏名や生年月日以外に、次の事項があります。

  • 所轄の税務署名
  • 自宅/事務所の住所
  • 書類の提出日
  • 青色申告を始めたい年度
  • 職業や決めている場合は屋号

青色申告の提出先

青色申告承認申請書を提出するのは、開業届と同じく税務署です。
開業届を提出したのと同じところに出せばいいので分かりやすいですね。

まとめ

個人事業主は年度末に確定申告を行わなくてはいけませんが、そこで青色申告を選ぶと青色申告特別控除をはじめとしたさまざまな特典を受けることができます。
フリーランスとして働く多くの人にとって、そうした税制上のメリットはかなり大きなものです。
確かに開業届や青色申告承認申請書の提出や、青色申告自体は多少手間ではありますが、それだけで支払う税金を少なくすることができるのです。
実質的な収入アップの手段なので面倒と思わず取り組むべきではないでしょうか。
フリーランスの美容師を考えている方は、この記事を参考にして開業届と青色申告承認申請書を提出するようにしましょう。


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